スターフォート(starfort) 星形要塞
スターフォート(またはバスチオン要塞)は、16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパで発達した要塞設計の一種で、主に砲台としての役割を果たしていました。
スターフォートの最大の特徴は、その形状が星型であることです。これは防御上の理由から選ばれました。スターフォートは星型の壁と角を持ち、それぞれの角が互いに見えるように設計されています。この設計により、敵が要塞に接近する際にはいずれの方向からでも攻撃でき、防御者は要塞全体を見渡すことができました。
また、壁の外側にはしばしば水堀が設けられ、要塞への敵の接近をさらに困難にしました。これらの特徴は全て、砲火による攻撃と防御のためのもので、それまでの中世の城とは大きく異なる特徴です。
このようなスターフォートは、大砲と火薬の使用が増え、城や都市を守るための戦術が変化した結果として発達しました。代表的なスターフォートとしては、オランダのナールデン、Fort Bourtange, NetherlandsやSaint-Martin-de-Ré, Franceなどがあります。
日本では函館の五稜郭が有名です。
ただし、本当にこれが城だったのか?疑問を持ち研究している人々がいます。
本来は別の用途だったのではないかと。