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タオイズム(道教)

タオイズム(道教)は、古代中国に起源を持つ哲学的な宗教で、自然と宇宙の基本的な原則を理解し、それに従うことで生活を調和のとれたものにすることを教えています。その中心的な概念は「道」(タオ)で、これは文字通り「道」を意味しますが、同時に宇宙の根本的な原則またはエネルギーをも指します。

タオイズムの教義は、無為自然(無為無心)や自然の流れに身を任せることを強調しています。これは、人々が自然の流れやパターンを理解し、それに適応しようと努力することを意味します。それにより、人々は人生の困難を乗り越え、真の平和と調和を見つけることができるとされています。

タオイズムの中には、気(チー)、陰陽、五行思想などの概念もあります。気とは生命力やエネルギーを意味し、陰陽は相反する力が宇宙の調和を作り出すという考え方を示しています。五行思想では、木、火、土、金、水の五つの元素が相互に関連し、相互に影響を与えるとされています。

タオイズムはまた、瞑想や内丹術(気功や太極拳などの身体修練)といった実践を通じて、身体と精神の健康を高め、気の流れを最適化することを目指しています。

タオイズムの最も重要な文献の一つは「道徳経」で、老子によって書かれたとされています。これは、道についての思考や生活の指針などを提供する詩の形式をとっています。この他にも「荘子」や「列子」など、多くの重要なタオイズムのテキストが存在します。

道教思想10講 (岩波新書)

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