世界中で研究されている事象を取り上げます

物理的現実を超えた大きな意識

ブラフマン (Brahman)

ヒンドゥー教における「ブラフマン」は、全ての存在の究極的な原理または本質を指します。それは宇宙全体、全ての生命体、全ての現象の基盤であり、変わることのない永遠の真実とされています。ブラフマンは形も特性もなく、時間や空間を超越し、全ての二元性を超えています。ブラフマンは全てを貫き、全てがブラフマンから派生し、最終的にはブラフマンに戻るとされています。

このブラフマンという概念は、「物理的現実を超えた大きな意識」の一例とも言えます。ブラフマンは無限であり、全ての生命体、全ての意識の根源であり、全てを包含し、全てを貫いています。ヒンドゥー教における自己の究極的な真実、すなわち「アートマン」は、ブラフマンと本質的に一体であるとされています。つまり、個々の意識はこの大きな意識、すなわちブラフマンの一部であり、個々の存在感や分離感は表面的なもので、本質的には全てが一つであるという考え方が提唱されています。

この視点からは、「ワンネス」や「一つであること」もまたブラフマンの概念と密接に関連しています。全ての存在が最終的には一つのブラフマンにつながっているという視点は、全ての存在が一つで、分離は幻想であるという「ワンネス」の考え方を強く反映しています。

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