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集合意識

形態共鳴(Morphic Resonance)

ルパート・シェルドレイクによって提唱された「形態共鳴(Morphic Resonance)」は、物理的な形状、行動パターン、心理的な習慣などが特定の種類の「形態場(morphic fields)」と呼ばれる情報フィールドを通じて共有することができるという概念です。

1. 形態場(Morphic Fields)

形態場とは、物質やエネルギー、生物などが特定のパターンや形状を取る傾向をもつ理由を説明するための仮説的なフィールドです。シェルドレイクの考え方では、これらのフィールドが物質やエネルギー、生物に「形」を与え、特定の形状やパターンを形成する役割を果たします。

2. 形態共鳴(Morphic Resonance)

形態共鳴の理論では、同じ種類の形態場に属する物事が互いに影響を及ぼし、情報を共有するとされています。例えば、ある生物が新しい行動を学ぶと、その行動のパターンは形態場によって保持され、それが他の同種の生物に影響を及ぼす可能性があるという理論です。この過程は時間と空間を超越するとされており、結果として集団学習や種全体の行動の変化が起こる可能性があるとされています。

ヨーロッパの鳥、ブルータットの例 : シェルドレイクはブルータットの集団学習を形態共鳴の例として挙げています。1940年代に英国でブルータットが牛乳瓶の蓋を開けて中の牛乳を飲む行動を覚えたとき、その行動は英国全土に広がりました。それ自体は学習の伝播と考えられますが、シェルドレイクが興味深く思ったのは、オランダやスウェーデンなど、海を隔てた地域でもブルータットが同様の行動を覚え始めたという報告があったことです。彼はこれを形態共鳴の証拠と解釈しています。

犬とその飼い主のテレパシーの例 : シェルドレイクは、犬が飼い主の帰宅を予知する行動を観察し、これを形態共鳴の一例としました。彼の著書「犬あなたの帰りがわかる犬―人間とペットを結ぶ不思議な力」では、犬が飼い主の帰宅の予感を持つ能力を詳細に調査し、これが形態共鳴を通じた情報の伝達の結果である可能性を提唱しています。

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